支払総額は約7513億円、新規受給者数は約62万人に

厚生労働省は、平成26年度の労災保険事業の保険給付等支払い状況をまとめた。それによると、業務災害、通勤災害、二次健康診断等給付をあわせた保険給付の支払総額は7513億円となっている。また、新規受給者数は61万9599人となっている。前年度と比べると、支払総額は60億8431万円（0.8％）の増加、新規受給者数は１万6672人（2.8％）の増加となった。

給付の種類別にみた支払額は、業務災害では、療養補償給付1869億5381万円（業務災害による給付全体の28.6％）、休業補償給付918億5433万円（同14.1％）、障害補償一時金284億1392万円（同4.4％）、遺族補償一時金72億1477万円（同1.1％）、葬祭料22億7897万円（同0.3％）、介護補償給付54億6062万円（同0.8％）、年金等給付3305億8412万円（同50.6％）となっている。

また、通勤災害では、療養給付425億6918万円（通勤災害による給付全体の43.6％）、休業給付87億4178万円（同9.0％）、障害一時金38億6689万円（同4.0％）、遺族一時金
５億747万円（同0.5％）、葬祭給付１億7404万円（同0.2％）、介護給付13億531万円（同1.3％）、年金等給付403億8189万円（同41.4％）となった。

なお、業務災害全体の支払額の合計は6527億6054万円、新規受給者数は54万5007人、通勤災害全体の支払額の合計は975億4656万円、新規受給者数は７万4592人となっている。また、二次健康診断等給付の支払額は９億9289万円（３万5104件）となっている。

このほか、労災保険の社会復帰促進等事業による特別支給金の支払額が合計1011億3465万円（業務災害891億9804万円、通勤災害119億3661万円）となった。